YAMORIはビートボクサーとして、盟友John-Tと結成した「Jairo」としてヒューマンビートボックスの世界大会〈Grand Beatbox Battle 2023〉のTAG部門で世界2位に輝くなど、確かなビートボックスの力とスムースな歌声がときにシナジーを起こし、ときに溶け合う唯一のパフォーマンス力で、多くのオーディエンスを魅力してきた。
東京代官山UNIT、大阪心斎橋CONPASSでのワンマンライブ「YAMORI SONIC 2」も大盛況に終え、9月9日東京渋谷duo MUSIC EXCHANGEでのワンマンライブが開催が発表された。
今作は、YAMORIの”ヒューマンビートシンガー”らしいオリジナリティである声を駆使したビートボックスを大胆に取り入れ、サビではメロディを奏でながらビートを打ったり、間奏では畳みかけるように刻んだりと、聴くものに心地いい違和感を与える唯一無二の楽曲となっている。レコーディングしたビートボックスはすべてライブでも再現可能というYAMORIのこだわりも詰め込まれている。
また歌詞では”あと一歩踏み切れない男子”のリアルな情景を描いており、”もうしょうがない”というシャレの効いたリフレインとユルめな歌・ラップがトラックの上にふわりと乗っかり、暑い日に聴きたくなる涼しげな脱力感を演出している。
曲中では2021年の夏にリリースした自身のヒットナンバー”ザンショ”(初めてビートボックスを取り入れた楽曲)をセルフサンプリングするなど、彼自身のアーティストとしてのストーリーや変遷も楽しみながら聴ける一曲となっている。
精力的に活動し、進化し続けるYAMORIから目を離せない。