2023年に入ってシングルの連続リリースを敢行中のRUNG HYANG。3月の「オトナの時間」、4月の「weakness」、5月の「Our story」に続けて6月に届けられるのは、ひんやりとしたビートにたゆたうようなボーカルが心地よいR&Bチューン。どことなく2000年代中盤のUS R&Bの雰囲気も漂うこの楽曲は、そのビート・センスが注目されるillmoreとの初タッグ作だ。

Illmoreは、「気持ち良い音楽」をテーマにしたライフレーベルでありクリエイター集団である「Chilly Source」に創設期からメンバーとして名を連ねることでも知られ、KOJOE、BASI（韻シスト）、Skaaiらのプロデュース／コラボレーションも手がけてきた気鋭ビートメイカー。そのセンスに惹かれたRUNG HYANGがオファーをしたことで、この「Floater」は誕生した。

「流れに身を任せよう」と、力を抜いてリラックスするよう呼びかけながら、他人のペースに乱されたり、世間の尺度に惑わされたりすることなく、自分の価値観を大事にすればいいというメッセージが込められている。春から夏へと差し掛かり、さまざまな迷いを抱えた心に、一涼の風が通り抜けるようなチルな楽曲に仕上がった。