千葉県出身、自身の音楽性を“ネオサーフミュージック”と呼ぶシンガーソングライター、UEBOがセルフプロデュースによる新曲「夏の虫」を、9月3日(水)に配信リリースする。
ギターを持って歌うことはUEBOの生活の一部。アーティストとしてのアウトプットにおいても、ペースを落とすことなく楽曲のリリースや積極的なカバー動画配信を続けてきた。その中で、Awesome City Clubのモリシーや、BAGDAD CAFE THE trench town、直近のシングル「都合良すぎるよな」ではtonunをアレンジャーに迎えるなど、ジャンルや
世代を越えて、さまざまなアーティストとともに楽曲を制作してきた彼の新たなフェーズ。それがさまざまな経験を経たうえでのセルフプロデュースだ。
シティポップとチルなインディーポップの間を縫うような、レトロで柔らかなサウンドにモダンなスパイスを少し効かせ老若男女を繋ぐ。冒頭で描かれる<自販機の灯りに集まっている羽虫たちを>というフレーズで夏の情景とともに、自分軸ではなく相手の気持ちばかりを気にしてしまう恋心を赤裸々に歌う。<こんな私のままじゃダメだってことわかってるのに>という言葉が象徴するように、ネガティブな自問自答を繰り返しながらも、そこに一筋の光が見えるのは、シンプルでありながら少しずつでも前を向きたいという心を表すようなアレンジと曲展開の妙だろう。
歌と音によって描き出されるショートドラマのような楽曲。傷ついた恋心に寄り添い、そっと背中を押す、いま切ない気持ちでいっぱいのあなたに届く優しいアンセムを、夏のおともにぜひ。